憩室 炎 の 食事。 [医師監修・作成]憩室炎の治療について

痛い憩室炎のとき、お腹にやさしい食事を紹介します。

憩室 炎 の 食事

大腸憩室について 憩室とは、腸の壁の脆い部分が、腸の外側へ向かって袋状に飛び出したもののことを言います。 大腸に限らず、胃、十二指腸や小腸などにもできますが、今回は、比較的頻度の高い大腸憩室と、その合併症の1つである憩室炎について、お伝えします。 原因 憩室は、腸管内圧が上昇することによって形成されます。 後天性のものが多く、食物繊維摂取量の不足や、加齢に伴う大腸の衰え、便秘による腹圧の上昇などが要因として挙げられます。 なかでも食生活の影響は大きく、 のように言われています。 憩室は1つだけの場合もあれば、大腸内に複数形成されることも多く、また年齢が上がるにつれて保有率は増加します。 頻度 大腸憩室をもっている頻度は、40歳以下では10%以下ですが、50歳代では30%、70歳代では50%、80歳以上になると50-66%と、年齢とともに上昇していくことが明らかになっています。 大腸憩室の合併症として多いのが、 大腸憩室出血(以下、憩室出血)と 大腸憩室炎(以下、憩室炎)です。 憩室出血は文字通り憩室から出血することで、腹痛は伴わないことが多く、鮮血便が主な症状です。 日本では、憩室をもつ人の累積出血率は、1年で0. 2%、5年で2%、10年で10%と報告されています。 一方、憩室炎はさらに発症頻度が高く、憩室出血の約3倍程度と報告されています。 以下、憩室炎についてお話ししていきます。 憩室炎 憩室の中で細菌が繁殖し、炎症を起こすことで発症します。 持続的な腹痛や発熱、下痢、悪心嘔吐などが主な症状です。 大腸のどの部位にある憩室が炎症を起こしているかによって痛む場所も異なります。 症状から虫垂炎との鑑別が必要と言えます。 また日本でも40-60歳の憩室炎は70%が右側結腸ですが、高齢になるにつれて左側結腸(下行結腸~S状結腸)の頻度が増加します。 左側型憩室炎の特徴は、年齢層が高く、再発例に多く、重症例が多いです。 一方、米国白色人種では左側結腸優位であり80%と大半を占めています。 診断&治療 急性の腹痛や発熱がある場合、問診・診察の後、血液検査や腹部CT・腹部エコーなどで原因を調べます。 炎症が軽く軽症の場合は、腸管安静 禁食)・抗菌薬の投与といった保存的治療で改善します。 膿瘍(うみがたまる)や穿孔(穴があいてしまうこと)を伴わない憩室炎(憩室炎全体の80~90%)は、腸管安静と抗菌薬投与により70~100%が改善します。 抗菌薬は内服治療で済むこともあれば、入院して点滴治療を行うこともあります。 大腸憩室炎診断・治療フローチャート 重症になると、膿瘍や瘻孔(腸管に穴が空いてほかの臓器と交通してしまうこと)の形成、腹膜炎を伴うこともあり、経皮的ドレナージ(皮膚の上から膿瘍へ針を刺し膿を抜く)を行ったり、大腸切除術が必要な場合もあります。 危険因子 喫煙は憩室炎の合併症の増悪に関与している可能性が高く、また肥満も関連がつよいと考えられています。 スウェーデンの研究では、憩室炎の穿孔を伴う重症化リスクは、1日15本以上喫煙する人は喫煙しない人と比べ2. 7倍であると報告しています。 肥満は憩室炎自体の発症リスクにもなると考えられており、スウェーデンの研究で、BMI30以上の女性はBMI20-25の女性と比較して憩室炎発症リスクが33%上昇すると報告されています。 予防のために 憩室炎の再発は、それ自体が必ずしも予後不良の要因にはならないため、再発しても膿瘍や穿孔を伴わない場合は保存的治療がすすめられます。 膿瘍や穿孔を伴わない憩室炎の再発率は13-47%、膿瘍を合併した憩室炎を保存的に治療した場合の再発率は30-60%とされています。 憩室炎の場合、虫垂炎の際の虫垂切除のように、手術で憩室を切除して治療するわけではないので、いかに憩室炎を予防するか、という話になりますが、この憩室炎の再発予防に関しては、エビデンスのある(有効性が証明された)方法はまだありません。 メサラジンという、潰瘍性大腸炎やクローン病の治療に使われる薬物が、憩室炎の腹部症状のほか再発予防にも有効、という報告もありますが、相反する結果もあり、日本では保険適応はありません。 乳酸菌やビフィズス菌のようなプロバイオティクス(腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える微生物)は、憩室炎治癒後の腹部症状に対しては効果が認められていますが、再発予防効果はないと考えられています。 非吸収性抗菌薬のリファキシミンが、憩室炎の再発予防に有効だという報告もありますが、対象患者さんの臨床像が不明であり、憩室炎全体に予防効果があるとは言えません。 予防法の確立には今後さらなる検討が必要です。 私たちが自身でできる対策としては、下記のようなことが挙げられます。 食物繊維や水分をよく摂り、便通を整える 肉など動物性たんぱく質・脂質は控えめにし、野菜や穀物などの食物繊維を日頃から多く摂りましょう。 食物繊維は便のかさを増やし、便秘になりにくくする効果が期待できます。 また、水分量が少なくても便秘になるので、気が付いた時に水分補給をしましょう。 規則正しい食生活も、便通リズムを整えるのに有効です。 菌活 乳酸菌やビフィズス菌のほか、味噌や納豆、漬物などの発酵食品は、腸の善玉菌の働きをよくする作用があります。 刺激物を摂りすぎない アルコールやカフェイン、香辛料など、腸に刺激の強いものは摂りすぎないようにしましょう。 適度に運動する 身体を動かすと、腸の動きも活発になります。 また、肥満は憩室炎の増悪因子のため、適度な運動習慣をもちましょう。 最後に 以前は欧米に多い病態だった大腸憩室症。 しかし日本でも50歳代で30%、さらに歳を重ねるにつれ頻度が増えていくことを考えると、決して珍しくありません。 大腸の検査をまだ受けたことのない方は、内視鏡や大腸CTで、自身の大腸の様子を知っておくといいかもしれませんね。

次の

(S)出血した大腸憩室の症状と治療!ストレス解消や食事配慮で予防

憩室 炎 の 食事

憩室炎(大腸憩室炎)とは 憩室という言葉を耳にしたことがあるでしょうか? 憩室とは、大腸の壁が袋状に外に飛び出すことでできる、小部屋のようなものです。 憩室は身体に何か悪さをするかというと、本来何もしないので、 基本的には放っておいて大丈夫です。 ただし、憩室は外に飛び出ている分、腸の中身(つまり便)が流れにくく、そこで細菌が繁殖することがあります。 そして 炎症を起こした状態が、憩室炎という病気です。 普段は悪さをしない憩室ですが、一度炎症を起こすと様々な症状が現れ、放っておくと最悪の場合、命に関わることもあるのです。 憩室炎の原因 大腸にできる憩室は一つではなく、大腸の中のあちらこちらに多発します。 大腸は食物が流れて行く順に、上行結腸(右腹)・横行結腸(腹部)・下行結腸(左腹)・S状結腸(肛門直前)となっています。 憩室ができやすいのは上行結腸です。 (この場合は、近い部分が痛くなる虫垂炎(盲腸)との区別が必要になってきます。 ) 最近では食事の欧米化に伴い、欧米人に多いS状結腸と下行結腸での発症が増加しています。 上行結腸の憩室炎では右の腹部が痛くなりますが、S状結腸と下行結腸の場合は、左下腹部が痛くなります。 では、憩室はどのようにできるものなのでしょう? 憩室には先天性(産まれつき)のものと後天性(後からできる)のものがあります。 先天性のもの 先天性のものに多いのはMeckel(メッケル)憩室と言われるもので、胎児のときの、卵黄腸管(へその緒と腸をつなぐ管)の一部が残ってしまうことでできます。 ほとんどが無症状ですが、大量出血や憩室炎を起こすことがあります。 後天性のもの 大腸憩室に多いのは後天性で、これは成因によって更に2つに分けられます。 牽引性 大腸の外側から引っ張られてできるものです。 大腸の周囲(大腸の壁に近いところ)に炎症が起こり、 その炎症で腸管が引っ張られて憩室が形成されます。 圧出性 大腸の中の圧力が高まった時に飛び出すことで形成されます。 大腸の中から外への圧力でできるものです。 近年の食事の変化などから繊維質のものをあまり食べなくなったこと、便秘、トイレでいきんだりすることなどにより、腸内の圧力が上昇します。 大腸の圧が過度に高まると、憩室ができることにつながります。 また加齢により腸壁が弱くなることも憩室ができることに繋がります。 憩室炎の症状 では、憩室が炎症を起こすとどのような症状が現れるのでしょうか? 典型的な症状としては、下記の3つがあげられます。 下腹部痛• 圧痛(押されると痛い) 他には、 憩室からの出血(憩室出血といいます)による下血・血便、便秘、腹部膨満感(おなかの張り)といったものがあります。 スポンサードリンク 憩室炎の予防法 大腸憩室炎は、 約25%の確率で再発します。 また、中年(40歳以降)~高齢者と、普段から 便秘気味な人によく発症します。 憩室そのものは年齢を重ねるごとにできてしまい、これは誰にも止められません。 また、一度できてしまった憩室がなくなることはありません。 そうなると、予防としては 便秘を予防すること=快便を維持することが一番の方法です。 言い方を変えると、これしかありません。 便秘の人は、いつまでも古い便が細菌の温床となって残っているため、 憩室の細菌感染が起こりやすいのです。 また、毎日快便の人はよいのですが、数日に1回という頻度の排便習慣の場合、いきんで排便することが多く、その腹圧で腸管内圧も高まり、憩室が形成されやすくなります。 こうしたことから、便秘の人にはもとから憩室が多いのです。 では、便秘予防のためには、どうしたらよいでしょうか? これには、食事を含む生活習慣の改善が必要です。 憩室炎を予防する生活習慣の改善• 食物繊維をたっぷり摂る• 運動をする• 水分をたっぷり摂る• 決まった時間にトイレに座る 一つずつポイントをお話していきましょう。 食物繊維をたっぷり摂る 食物繊維をとると便のカサが増して腸を刺激したり、柔らかくなって出しやすくなったりします。 日本人も昔はたくさん食物繊維を摂っていましたが、最近は食の欧米化に伴って繊維質が不足しています。 食物繊維は、果物・野菜・豆類・(精製されていない)穀物に多く含まれています。 憩室炎予防のためには、かなり意識してこれらの食材を取り入れる必要があります。 とは言っても、いきなりやりすぎは禁物。 急に食物繊維を増やすと、お腹が張ったりガスが出やすくなったりしてしまいます。 少しずつ野菜や豆類を食べる機会を増やすようにしましょう。 運動をする 便秘がちな人は、運動の習慣のないことが多いです。 運動をすると、腸の動きが活発になります。 小腸で栄養を吸収されたあと、食べ物は大腸で水分が吸収されて、塊となって最終的に便として出て来るので、腸がうごかなければいつまでも腸の中で停滞してしまうのです。 そして、停滞した食べ物のカスは水分だけが吸収されて、カチカチの塊となってしまいます。 これがさらに便秘を悪化させ、無理に出そうとすることで腹圧をかけることになってしまう(憩室を形成しやすくする)のです。 水分をたっぷり摂る 便は長く大腸にとどまっていると、水分が吸収されてカチカチになってしまいます。 バナナのような便が理想ですが、 これには水分が不可欠です。 水分を摂ること自体、腸の動きを良くします。 特に朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むことで腸が刺激されて動き出します。 起きてすぐ飲むには、常温で置いておく方が飲みやすいでしょう。 決まった時間にトイレに座る 食物繊維を多く含む食事、運動、たっぷりの水分、これに加えて最後の「出す」ことにも習慣が必要です。 起床後のコップ1杯の水で刺激された腸は、さらに朝ごはんを食べると便意を催します。 それなのに、朝時間がなくて慌ただしく過ごしていると、トイレに座る時間がなくなってしまいます。 出ないかも・・・と思っても、 毎日朝決まった時間にトイレに座る習慣を付けましょう。 ただし、その時に 5分以上いきんではダメです。 憩室を形成しやすくなったり、痔になったりしてしまいます。 また、憩室炎を予防するためには、憩室をこれ以上作らないことも大切です。 大腸の憩室炎は、腹圧がかかったときに、飛び出てしまうことで憩室ができます。 そのため、 無理な腹筋運動やウェイトトレーニング、重い荷物を運ぶなど、過度に腹圧をかけたり、思い荷物を持ったりすることは避けた方がよいでしょう。 憩室炎の治療法 憩室炎の大部分は、 薬物を使用する保存的な治療(外科手術を必要としない治療)で対応できます。 しかし、重症例や再発を繰り返す場合には、緊急手術になることもあります。 保存的治療 手術や大きな処置をせず、薬物治療で済む場合を保存的治療と言います。 ごく軽症な場合には、自宅療法で抗生剤を飲むということもありますが、基本的には保存的治療でも 入院になります。 腸の安静のため絶食が必要なので、点滴をして抗生剤を投与します。 内服の抗生剤はフロモックス錠100MGやクラビット錠500MGが多いですが、これら抗生剤を処方する際には胃薬(胃の保護剤)が必要なこともあります。 抗生剤と一緒に胃薬を服用する場合、飲み合わせによっては抗生剤の効果を減少させてしまうことがあります。 もし抗生剤を内服すると吐き気や胃痛がするという場合は、市販薬(ガスター10など)を自己判断で使用せず、必ず医師に相談して適切な処方を受けましょう。 膿瘍形成・消化管穿孔を起こしている場合 合併症(詳しくは後で説明します)として、膿瘍形成(憩室に膿が溜まる)や穿孔(腸に穴があく)を起こしている場合には、保存的治療では対処できません。 溜まった膿を出すことや、穴があいた腸管の切除が必要になります。 出血している場合 憩室から出血していると、血便が現れることがあります。 憩室出血は本人には自覚症状(痛み)のないことが多いのですが、程度のひどい場合には大腸内視鏡検査をして、出血場所にクリップをかける止血処置を行います。 憩室炎を繰り返す場合 重症憩室炎を繰り返す場合には、 状態の落ち着いたときを見計らって、手術で憩室を切除します。 憩室のある部分の腸管を切ってしまえば、そこから飛び出ている憩室も一緒になくなりますから、一番根本的な治療になると言えます。 入院期間と退院について 入院治療を行った場合は、入院時に確定診断で行った 血液検査やCT検査をもう一度行い、状態が改善していれば退院することができます。 入院期間は人によって個人差がありますが、 最低5日は必要でしょう。 糖尿病がある場合には、炎症の改善には時間がかかりますので、更に延びることもあります。 手術後の生活や再発防止について 治療は、手術や内視鏡治療が必要になってくると、傷もできますし、身体の負担も大きくなります。 したがって、飲み薬が効くうちに治すことが望ましく、それ以上に炎症を起こさないように再発防止に努めることが重要です。 そのためには、高繊維食と便通コントロールが不可欠です。 ただし手術をした場合、切除後の食事は、いきなり高繊維食では腸への負担が大きいので、 落ち着いて自宅療養になったら食物繊維を多く摂るよう心がけましょう。 憩室のある人は切除した部分以外にも憩室がありますし、これからできることもありますから、予防のために生活習慣を整えることが大切です。 スポンサードリンク 憩室炎の合併症 憩室は、それ自体が悪さをするのではありません。 そこに細菌が繁殖して炎症を起こすまでは、何も身体に悪さをしません。 ところが、感染を起こしているのに放置しているとどうなるかというと、ただの腹痛では終わりません。 重症化すると、以下の合併症を起こすことがあります。 中にはショック状態となり、命に関わることもあります。 膿瘍形成 憩室に膿が溜まってしまいます。 穿孔 破裂して穴が開いてしまい、 腸の中身(つまり便)が飛び出してしまいます。 腹膜炎 腹膜とは、腹部にある臓器を覆っている膜のことです。 憩室に穴が開いたりすることで、腹膜にまで影響を与えてしまい、感染症を起こしてしまいます。 腸閉塞(イレウス) 憩室炎を繰り返していると大腸が狭くなり、硬い便が通過できなくなってしまいます。 腸閉塞が悪化すると、穿孔(穴が開く)を起こすことがあります。 関連記事 大腸が膀胱へ繋がることも 膀胱や、小腸・子宮・腹壁・膣へ腸から繋がってしまうことがあり、 腸の内容物が流れ込んでしまいます。 膀胱へつながってしまう例では、大腸からガスが膀胱へ流れ込むことがあります。 この場合、残尿感などの症状とともに、排尿の際にガスも出るため、おならのような臭いがします。 症状を医者へ告げるのが恥ずかしいこともあり、なかなか診断がつかないことがあります。 悪化する前にしっかりと症状を伝えることが大切です。 便秘を放置しておくだけで、このような自体になってしまうこともあるわけです。 便秘予防・憩室炎予防の必要性がおわかりいただけたでしょうか? 憩室炎の検査 腹痛、微熱、圧痛の3つが重なったら、憩室炎の疑いが出てきます。 しかし、場所によっては盲腸との鑑別が必要ですし、腸閉塞(イレウス)や癌の疑いも出てきます。 では、どのような検査をしたら、憩室炎という診断がつくのでしょうか? 血液検査 炎症反応を示すCRP(血液検査炎症反応)や白血球の増加があるか検査します。 腹部レントゲン 一番簡単な画像検査で、腸閉塞(イレウス)かどうかの鑑別になります。 腹部CT 憩室周囲の壁の肥厚や、周囲の臓器への波及具合がわかります。 また、盲腸との鑑別や膿瘍の有無もチェックできます。 注腸造影 造影剤を肛門から流して検査を行うと、腸全体の形を観ることができるので、憩室がリアルな形で映し出されます。 炎症が落ち着いた後に行うことがあります。 大腸内視鏡 特に出血を起こしている場合には、観察しながら出血部分にクリップをかけて、止血処置を行うことができます。 妊婦さんについて 妊娠期間中は、普段便秘でない人も便秘で悩まされることがあります。 理由は諸説ありますが、大きくは下に挙げられます。 大きくなった胎児が腸管を圧迫して、便の通過を妨げる。 運動量が減るため、腸の動きが弱くなる。 つわりなどで食事量が減る。 妊娠中活発になるホルモンが、腸の動きを抑制する。 では単純に、便秘なら下剤を飲めばいいのかというと、そうではありません。 使い方によっては、赤ちゃんへの影響が出る場合があります。 また、早産の原因になるとも言われています。 便秘をほっといたあげく、もし妊娠中に消化管穿孔や腹膜炎になんてなってしまったら大変です。 お腹の赤ちゃんを守ることができなくなってしまいます。 緊急手術にでもなってしまったら、妊婦さん自身の命も脅かされるのです。 ですから、妊婦さんがどうしても便秘になってしまった場合は、 「たかが便秘」と放置せず、しっかり医師の診察を受けて、適切な薬を処方してもらいましょう。 妊婦さんは、産まれてくる赤ちゃんのことを第一に考えなくてはなりません。 便秘がちかも・・・と心あたりのある方は、からだにやさしい方法で便秘を解消しましょう。 できれば食生活で改善したいものですが、それでも不十分なら市販のオリゴ糖を足してみるのもいいでしょう。 憩室炎のまとめ 大腸にできた憩室は、それ自体は病気ではありませんが、憩室炎になり重症化すると命に関わることもありますので、十分に注意しなければなりません。 また、25%ほどの人が再発している状況ですので、治療が終わっても予防や再発防止を心がけた生活がとても大切です。 特に毎日の快便が一番重要で、食物繊維をとることや運動、水分の摂取など、便秘対策をしっかりとしましょう。

次の

憩室炎について

憩室 炎 の 食事

憩室炎(大腸憩室炎)とは 憩室という言葉を耳にしたことがあるでしょうか? 憩室とは、大腸の壁が袋状に外に飛び出すことでできる、小部屋のようなものです。 憩室は身体に何か悪さをするかというと、本来何もしないので、 基本的には放っておいて大丈夫です。 ただし、憩室は外に飛び出ている分、腸の中身(つまり便)が流れにくく、そこで細菌が繁殖することがあります。 そして 炎症を起こした状態が、憩室炎という病気です。 普段は悪さをしない憩室ですが、一度炎症を起こすと様々な症状が現れ、放っておくと最悪の場合、命に関わることもあるのです。 憩室炎の原因 大腸にできる憩室は一つではなく、大腸の中のあちらこちらに多発します。 大腸は食物が流れて行く順に、上行結腸(右腹)・横行結腸(腹部)・下行結腸(左腹)・S状結腸(肛門直前)となっています。 憩室ができやすいのは上行結腸です。 (この場合は、近い部分が痛くなる虫垂炎(盲腸)との区別が必要になってきます。 ) 最近では食事の欧米化に伴い、欧米人に多いS状結腸と下行結腸での発症が増加しています。 上行結腸の憩室炎では右の腹部が痛くなりますが、S状結腸と下行結腸の場合は、左下腹部が痛くなります。 では、憩室はどのようにできるものなのでしょう? 憩室には先天性(産まれつき)のものと後天性(後からできる)のものがあります。 先天性のもの 先天性のものに多いのはMeckel(メッケル)憩室と言われるもので、胎児のときの、卵黄腸管(へその緒と腸をつなぐ管)の一部が残ってしまうことでできます。 ほとんどが無症状ですが、大量出血や憩室炎を起こすことがあります。 後天性のもの 大腸憩室に多いのは後天性で、これは成因によって更に2つに分けられます。 牽引性 大腸の外側から引っ張られてできるものです。 大腸の周囲(大腸の壁に近いところ)に炎症が起こり、 その炎症で腸管が引っ張られて憩室が形成されます。 圧出性 大腸の中の圧力が高まった時に飛び出すことで形成されます。 大腸の中から外への圧力でできるものです。 近年の食事の変化などから繊維質のものをあまり食べなくなったこと、便秘、トイレでいきんだりすることなどにより、腸内の圧力が上昇します。 大腸の圧が過度に高まると、憩室ができることにつながります。 また加齢により腸壁が弱くなることも憩室ができることに繋がります。 憩室炎の症状 では、憩室が炎症を起こすとどのような症状が現れるのでしょうか? 典型的な症状としては、下記の3つがあげられます。 下腹部痛• 圧痛(押されると痛い) 他には、 憩室からの出血(憩室出血といいます)による下血・血便、便秘、腹部膨満感(おなかの張り)といったものがあります。 スポンサードリンク 憩室炎の予防法 大腸憩室炎は、 約25%の確率で再発します。 また、中年(40歳以降)~高齢者と、普段から 便秘気味な人によく発症します。 憩室そのものは年齢を重ねるごとにできてしまい、これは誰にも止められません。 また、一度できてしまった憩室がなくなることはありません。 そうなると、予防としては 便秘を予防すること=快便を維持することが一番の方法です。 言い方を変えると、これしかありません。 便秘の人は、いつまでも古い便が細菌の温床となって残っているため、 憩室の細菌感染が起こりやすいのです。 また、毎日快便の人はよいのですが、数日に1回という頻度の排便習慣の場合、いきんで排便することが多く、その腹圧で腸管内圧も高まり、憩室が形成されやすくなります。 こうしたことから、便秘の人にはもとから憩室が多いのです。 では、便秘予防のためには、どうしたらよいでしょうか? これには、食事を含む生活習慣の改善が必要です。 憩室炎を予防する生活習慣の改善• 食物繊維をたっぷり摂る• 運動をする• 水分をたっぷり摂る• 決まった時間にトイレに座る 一つずつポイントをお話していきましょう。 食物繊維をたっぷり摂る 食物繊維をとると便のカサが増して腸を刺激したり、柔らかくなって出しやすくなったりします。 日本人も昔はたくさん食物繊維を摂っていましたが、最近は食の欧米化に伴って繊維質が不足しています。 食物繊維は、果物・野菜・豆類・(精製されていない)穀物に多く含まれています。 憩室炎予防のためには、かなり意識してこれらの食材を取り入れる必要があります。 とは言っても、いきなりやりすぎは禁物。 急に食物繊維を増やすと、お腹が張ったりガスが出やすくなったりしてしまいます。 少しずつ野菜や豆類を食べる機会を増やすようにしましょう。 運動をする 便秘がちな人は、運動の習慣のないことが多いです。 運動をすると、腸の動きが活発になります。 小腸で栄養を吸収されたあと、食べ物は大腸で水分が吸収されて、塊となって最終的に便として出て来るので、腸がうごかなければいつまでも腸の中で停滞してしまうのです。 そして、停滞した食べ物のカスは水分だけが吸収されて、カチカチの塊となってしまいます。 これがさらに便秘を悪化させ、無理に出そうとすることで腹圧をかけることになってしまう(憩室を形成しやすくする)のです。 水分をたっぷり摂る 便は長く大腸にとどまっていると、水分が吸収されてカチカチになってしまいます。 バナナのような便が理想ですが、 これには水分が不可欠です。 水分を摂ること自体、腸の動きを良くします。 特に朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むことで腸が刺激されて動き出します。 起きてすぐ飲むには、常温で置いておく方が飲みやすいでしょう。 決まった時間にトイレに座る 食物繊維を多く含む食事、運動、たっぷりの水分、これに加えて最後の「出す」ことにも習慣が必要です。 起床後のコップ1杯の水で刺激された腸は、さらに朝ごはんを食べると便意を催します。 それなのに、朝時間がなくて慌ただしく過ごしていると、トイレに座る時間がなくなってしまいます。 出ないかも・・・と思っても、 毎日朝決まった時間にトイレに座る習慣を付けましょう。 ただし、その時に 5分以上いきんではダメです。 憩室を形成しやすくなったり、痔になったりしてしまいます。 また、憩室炎を予防するためには、憩室をこれ以上作らないことも大切です。 大腸の憩室炎は、腹圧がかかったときに、飛び出てしまうことで憩室ができます。 そのため、 無理な腹筋運動やウェイトトレーニング、重い荷物を運ぶなど、過度に腹圧をかけたり、思い荷物を持ったりすることは避けた方がよいでしょう。 憩室炎の治療法 憩室炎の大部分は、 薬物を使用する保存的な治療(外科手術を必要としない治療)で対応できます。 しかし、重症例や再発を繰り返す場合には、緊急手術になることもあります。 保存的治療 手術や大きな処置をせず、薬物治療で済む場合を保存的治療と言います。 ごく軽症な場合には、自宅療法で抗生剤を飲むということもありますが、基本的には保存的治療でも 入院になります。 腸の安静のため絶食が必要なので、点滴をして抗生剤を投与します。 内服の抗生剤はフロモックス錠100MGやクラビット錠500MGが多いですが、これら抗生剤を処方する際には胃薬(胃の保護剤)が必要なこともあります。 抗生剤と一緒に胃薬を服用する場合、飲み合わせによっては抗生剤の効果を減少させてしまうことがあります。 もし抗生剤を内服すると吐き気や胃痛がするという場合は、市販薬(ガスター10など)を自己判断で使用せず、必ず医師に相談して適切な処方を受けましょう。 膿瘍形成・消化管穿孔を起こしている場合 合併症(詳しくは後で説明します)として、膿瘍形成(憩室に膿が溜まる)や穿孔(腸に穴があく)を起こしている場合には、保存的治療では対処できません。 溜まった膿を出すことや、穴があいた腸管の切除が必要になります。 出血している場合 憩室から出血していると、血便が現れることがあります。 憩室出血は本人には自覚症状(痛み)のないことが多いのですが、程度のひどい場合には大腸内視鏡検査をして、出血場所にクリップをかける止血処置を行います。 憩室炎を繰り返す場合 重症憩室炎を繰り返す場合には、 状態の落ち着いたときを見計らって、手術で憩室を切除します。 憩室のある部分の腸管を切ってしまえば、そこから飛び出ている憩室も一緒になくなりますから、一番根本的な治療になると言えます。 入院期間と退院について 入院治療を行った場合は、入院時に確定診断で行った 血液検査やCT検査をもう一度行い、状態が改善していれば退院することができます。 入院期間は人によって個人差がありますが、 最低5日は必要でしょう。 糖尿病がある場合には、炎症の改善には時間がかかりますので、更に延びることもあります。 手術後の生活や再発防止について 治療は、手術や内視鏡治療が必要になってくると、傷もできますし、身体の負担も大きくなります。 したがって、飲み薬が効くうちに治すことが望ましく、それ以上に炎症を起こさないように再発防止に努めることが重要です。 そのためには、高繊維食と便通コントロールが不可欠です。 ただし手術をした場合、切除後の食事は、いきなり高繊維食では腸への負担が大きいので、 落ち着いて自宅療養になったら食物繊維を多く摂るよう心がけましょう。 憩室のある人は切除した部分以外にも憩室がありますし、これからできることもありますから、予防のために生活習慣を整えることが大切です。 スポンサードリンク 憩室炎の合併症 憩室は、それ自体が悪さをするのではありません。 そこに細菌が繁殖して炎症を起こすまでは、何も身体に悪さをしません。 ところが、感染を起こしているのに放置しているとどうなるかというと、ただの腹痛では終わりません。 重症化すると、以下の合併症を起こすことがあります。 中にはショック状態となり、命に関わることもあります。 膿瘍形成 憩室に膿が溜まってしまいます。 穿孔 破裂して穴が開いてしまい、 腸の中身(つまり便)が飛び出してしまいます。 腹膜炎 腹膜とは、腹部にある臓器を覆っている膜のことです。 憩室に穴が開いたりすることで、腹膜にまで影響を与えてしまい、感染症を起こしてしまいます。 腸閉塞(イレウス) 憩室炎を繰り返していると大腸が狭くなり、硬い便が通過できなくなってしまいます。 腸閉塞が悪化すると、穿孔(穴が開く)を起こすことがあります。 関連記事 大腸が膀胱へ繋がることも 膀胱や、小腸・子宮・腹壁・膣へ腸から繋がってしまうことがあり、 腸の内容物が流れ込んでしまいます。 膀胱へつながってしまう例では、大腸からガスが膀胱へ流れ込むことがあります。 この場合、残尿感などの症状とともに、排尿の際にガスも出るため、おならのような臭いがします。 症状を医者へ告げるのが恥ずかしいこともあり、なかなか診断がつかないことがあります。 悪化する前にしっかりと症状を伝えることが大切です。 便秘を放置しておくだけで、このような自体になってしまうこともあるわけです。 便秘予防・憩室炎予防の必要性がおわかりいただけたでしょうか? 憩室炎の検査 腹痛、微熱、圧痛の3つが重なったら、憩室炎の疑いが出てきます。 しかし、場所によっては盲腸との鑑別が必要ですし、腸閉塞(イレウス)や癌の疑いも出てきます。 では、どのような検査をしたら、憩室炎という診断がつくのでしょうか? 血液検査 炎症反応を示すCRP(血液検査炎症反応)や白血球の増加があるか検査します。 腹部レントゲン 一番簡単な画像検査で、腸閉塞(イレウス)かどうかの鑑別になります。 腹部CT 憩室周囲の壁の肥厚や、周囲の臓器への波及具合がわかります。 また、盲腸との鑑別や膿瘍の有無もチェックできます。 注腸造影 造影剤を肛門から流して検査を行うと、腸全体の形を観ることができるので、憩室がリアルな形で映し出されます。 炎症が落ち着いた後に行うことがあります。 大腸内視鏡 特に出血を起こしている場合には、観察しながら出血部分にクリップをかけて、止血処置を行うことができます。 妊婦さんについて 妊娠期間中は、普段便秘でない人も便秘で悩まされることがあります。 理由は諸説ありますが、大きくは下に挙げられます。 大きくなった胎児が腸管を圧迫して、便の通過を妨げる。 運動量が減るため、腸の動きが弱くなる。 つわりなどで食事量が減る。 妊娠中活発になるホルモンが、腸の動きを抑制する。 では単純に、便秘なら下剤を飲めばいいのかというと、そうではありません。 使い方によっては、赤ちゃんへの影響が出る場合があります。 また、早産の原因になるとも言われています。 便秘をほっといたあげく、もし妊娠中に消化管穿孔や腹膜炎になんてなってしまったら大変です。 お腹の赤ちゃんを守ることができなくなってしまいます。 緊急手術にでもなってしまったら、妊婦さん自身の命も脅かされるのです。 ですから、妊婦さんがどうしても便秘になってしまった場合は、 「たかが便秘」と放置せず、しっかり医師の診察を受けて、適切な薬を処方してもらいましょう。 妊婦さんは、産まれてくる赤ちゃんのことを第一に考えなくてはなりません。 便秘がちかも・・・と心あたりのある方は、からだにやさしい方法で便秘を解消しましょう。 できれば食生活で改善したいものですが、それでも不十分なら市販のオリゴ糖を足してみるのもいいでしょう。 憩室炎のまとめ 大腸にできた憩室は、それ自体は病気ではありませんが、憩室炎になり重症化すると命に関わることもありますので、十分に注意しなければなりません。 また、25%ほどの人が再発している状況ですので、治療が終わっても予防や再発防止を心がけた生活がとても大切です。 特に毎日の快便が一番重要で、食物繊維をとることや運動、水分の摂取など、便秘対策をしっかりとしましょう。

次の