俺ガイル ss 心の声。 俺ガイル×ニセコイ

【俺ガイル・陽乃SS】雪乃「安価で比企谷君を更生させましょう」 八幡「はぁ?」

俺ガイル ss 心の声

93 ID:x9E1IWKI0 俺は雪ノ下雪乃とひょんなことから恋人同士になっていた。 その経緯は今説明するのが面倒なので省くとする。 雪ノ下が彼女になってからというもの、この雪ノ下、デレデレである。 最近では「私は比企谷八幡の嫁です」とか公言している始末。 目立たないように生きてきたのにここ最近目立ちすぎている気がする。 まあ、雪ノ下だけなら良いのだが・・・最近の由比ヶ浜はなかなかのものだ。 クラスでは休み時間の度に俺のところにやってくる。 寝てる時は叩き起こしてくる。 ひどい時はトイレまで付いてくることもある。 二人共メールや電話などもちろん毎日だ。 俺に休みなどない。 雪ノ下&由比ヶ浜におはようからおやすみまで八幡の提供でお送りしている。 電話がきていてメールの返事が遅れた時はすごく拗ねる。 とてもめんどくさい。 それにしても全て対応している俺はマジ天使なのではないだろうか。 まあ、拒否しても言うこと聞かないから従うしかないだけなのだが・・・。 90 ID:x9E1IWKI0 -昼休み- 俺と雪ノ下は昼食を摂るのに最適なベストプレイスに来ていた。 「はい、八幡。 今日のお弁当よ。 」 料理上手な雪ノ下の作る弁当は毎日とても美味しい。 寝不足で体調が悪くても全部食える。 何ならその後気力全部回復するレベル。 「おう、今日も美味そうだな。 」 「はい、あーん」 雪ノ下は最初の一口はよく食べさせようとする。 こういうこと嫌いそうなイメージだったのに実は大好きだとか・・・ ギャップも・・・いや、萌えはしないな。 ただのギャップだ。 「いや、自分で食うからいいって・・・」 「いいじゃない、ほら。 私は八幡の嫁なのだし。 照れることないわ。 」 一度断っても食い下がらない時は無駄だ。 「わかったよ。 」 「はい、あーん。 どう、美味しい?」 「ああ、すげえ美味しい。 」 そう言って雪ノ下の頭を撫でてやる。 「八幡・・・その・・・私にも・・・。 」 「はいはい。 ほれ、あーん。 」 俺は適当なおかずを取り、それを雪ノ下の口に入れる。 「うん。 おいしい。 」 「まあお前が作ったやつだしな・・・。 」 最近では場所がどこであろうとここまでが恒例行事。 というか、もうやらない日を探す方が難しいくらいになった。 「あー!やっぱりここに居たー!」 後ろから声が聞こえた。 もうだいたい誰かはわかっている。 「もー、置いてかないでよヒッキー!探しちゃったじゃん。 」 声の主は由比ヶ浜。 雪ノ下の由比ヶ浜対策で俺達は昼食場所をころころ変える。 その為、由比ヶ浜がやってくるのは少し遅れる。 「由比ヶ浜さん。 なぜあなたがここにいるのかしら。 私と八幡の時間を邪魔しないでもらえるかしら。 」 「いーじゃんいーじゃん、私気にしないし。 ヒッキーとご飯食べたいし!」 「私と八幡は気になるのだけれど・・・。 特に私は。 」 由比ヶ浜がやってきてからは雪ノ下が何か言い、由比ヶ浜がよくわからん返しをする。 この流れがもうすでに定着しつつある。 昼休み、心が休まる時などない。 学校ではもう授業中が一番心休まる時だろう。 95 ID:x9E1IWKI0 -放課後 奉仕部 部室- 最近では読書部屋だった部室で心置きない読書が難しくなっている。 今までは窓側から雪ノ下・由比ヶ浜・俺という順番だった。 でも今は俺を真ん中にして雪ノ下と由比ヶ浜が座っている。 俺が真ん中にいるだけなら良い。 しかし問題は二人と俺の距離だ。 ここは混んでいる電車内なのかと勘違いするレベル。 両手に花なのだろうが全然楽しめない。 変にプレッシャーを感じる。 マジ見つめられたらプレッシャー。 八幡に期待しないで!ほんとに! だがそんな状況でも依頼人が来た時にはしっかり対応する。 依頼人が来たときは修羅場っぽい雰囲気がなくなる。 なので俺としては依頼人大歓迎。 ただ依頼人なんてほとんど来ない。 あのすごい熱いテニスの人並のテンションで言わせてくれ。 77 ID:x9E1IWKI0 「ねえ、八幡。 今日は私の家に泊まっていかない?明日は休日だし・・・。 」 「お、おう。 じゃあ小町に連絡しとくわ。 」 「ええ。 わかったわ。 帰りに夕食の買い物をしていきましょうね。 」 「ひ、ヒッキー!今日夜電話するから!出てね!絶対!」 「今日八幡は私の家であんなことやこんなことをするからそれは無理よ。 由比ヶ浜さん。 」 「ゆきのんいったいヒッキーとなにするつもりなの!?」 「そんなの決まってるじゃない・・・」 雪ノ下は頬を赤らめる。 「おい、何恥ずかしがっている。 」 「今日は楽しみね、八幡。 明日の朝は退廃的に過ごすことになりそうね。 73 ID:x9E1IWKI0 「依頼人も来ないようだし、今日の部活はここまでにしましょう。 」 「おう。 そうするか。 」 ということで俺達は帰宅準備を始める。 帰れるなら何でもいい。 「えー!?早いよ!まだ下校時間じゃないよ!?」 由比ヶ浜が部活終了を阻止しようとしはじめた。 「じゃあ、行きましょうか八幡。 じゃあね、由比ヶ浜さん。 」 雪ノ下は由比ヶ浜をスルーして別れの挨拶を告げる。 「じゃあなー、由比ヶ浜。 」 俺も乗っかっておく。 だってこれ以上はめんどくさいし。 「うー・・・。 」 由比ヶ浜は自分の意見がスルーされて悔しいのか唸っている。 職員室に鍵を返し、俺は自転車を取りに行く。 最近では雪ノ下を後ろに乗せて帰ることが定番になっている。 まあ、それは良いんだ。 しかし雪ノ下の慎ましやかな胸では押し付けられた時に背中に受ける感触は少ない。 これが由比ヶ浜や川崎なら・・・なんて考えてしまうこともある。 こんなこと考えていたなんて雪ノ下に知られたらなんて言われるか・・・。 「よし、乗って良いぞ。 」 「ええ。 」 雪ノ下が俺の自転車の後ろに乗る。 最近雪ノ下は荷台に座る用にクッションを持ってきている。 まあ、尻痛いよな。 誰かの後ろなんて乗ったことないけど。 でも小町は何とも言わないよな。 あいつの尻どうなってるんだろう。 今度確かめてみるか。 あ、決して触るとかではなく。 聞くだけだからな。 「じゃあまず私の家まで荷物をお気に行きましょう。 買い物はそれから・・・。 」 「あ、そういや俺着替えないから一回家に戻った方が良いんじゃないか?」 「下着もジャージもTシャツも八幡のものがあるから平気よ。 前に3日分程置いていったじゃない。 」 「ああ、すっかり忘れてた。 じゃあ行くか。 」 そう言って俺は自転車を走らせた。 腹に雪ノ下の手は回っているのだがやはり背中には胸の感触はなかった。 51 ID:iDkWC1qb0 雪ノ下の家にカバンと自転車を置き、俺達は歩いて近所のスーパーへ向かった。 雪ノ下は手を繋ぐより腕を組む方が好きなようで、二人で歩く時は大抵腕を組んでくる。 「ねえ八幡。 今日の夕食はどうしようかしら。 何か食べたいものはある?」 「そうだな・・・炭水化物系だな。 」 「炭水化物がない夕食の方が難しいのだけれど・・・。 」 「確かにそうだな・・・。 じゃあ、麺系で。 」 「それなら・・・パスタで良いかしら?」 「おう、ソースはどうするんだ。 ミート?」 「カルボナーラにしようと思うのだけれど。 ミートの方が良いかしら?」 「いや、定番を言ってみただけだ。 むしろ俺はカルボナーラの方が好きだ。 」 「そう。 ではカルボナーラにしましょう。 後サラダは・・・」 「あ、サラダは俺が作るよ。 」 正直雪ノ下が料理している間TVを観るのは専業主夫志望としては居心地が悪い。 雪ノ下の家でもできる限りは家事をする。 そう決めたのだ。 「よし、こんなところか。 後何かあるか?」 「いえ、もう十分だと思うわ。 」 「よし、じゃあレジ行くか。 」 そして俺達は会計を済ませ、帰宅する。 帰り道、やたらジロジロ見られるのももう慣れた。 雪ノ下ほどの美人と腕を組んで歩けば見られるのは当然だろう。 俺が傍観者側ならリア充爆発しろと10回は心の中で唱えること間違いない。 何ならついでにサンダガとか唱えちゃうレベル。 そんなことを考えていると、正面に見知った顔を見つけた。 55 ID:iDkWC1qb0 あちらもこっちに気づいた様子で声をかけてきた。 「あ、はちまーん!」 戸塚だった。 やっぱり戸塚マジ天使。 戸塚ともこうやって腕組んで歩きた・・・いや待つんだ俺。 確かに戸塚はこの世の者とは思えないくらいかわいいが男だ。 俺はBLに興味はない。 だから戸塚はダメだ。 木下秀吉みたいに戸塚っていう第3の性別作ってくれないかな。 頼むよ世界のお偉さいさん。 履歴書とかの性別欄に男・女・戸塚って3つあっても良いから。 「おう、戸塚。 」 「こんにちは戸塚くん。 」 「あ、雪ノ下さん。 こんにちは。 もしかしてデート?」 「ええ、今日は私の家でお泊りなの。 」 「うわー。 すごいなー。 ねえ、僕も今度八幡の家に泊まりに行って良い?」 戸塚、上目遣いでお願いするのはやめてくれ。 断れない。 断る気も無いが。 「ああ、全然良いぞ。 戸塚なら良いよな?」 一応雪ノ下に確認する。 「なぜ私に確認するのかしら。 戸塚君は男性だし私は何も言わないわよ。 でも・・・男性同士が趣味というのなら全力であなたの更生に努めるわ。 」 「そっちの趣味はねーよ。 そんな海老名さんが好きそうな話はやめろ。 」 「でも私以外の女性が家に泊まりにくるというのなら許可できないわね。 」 「小町の友達くらいは許してやれよ。 」 「そうね。 そのくらいなら・・・。 」 小町の友達が家に泊まりにきたことなんてほとんどない気がする。 小町が泊まりに行くことはあっても家に来たことってあったかな・・・。 もしかして俺のせい?俺のせいなの?お兄ちゃん変な気を遣わせてごめん。 「ははは、二人は仲良いね!」 俺たちの会話を見ていた戸塚が言った。 「ええ、私たちほどのカップルはいないと思うわ。 」 「相変わらず自信過剰だなぁお前。 」 「事実を述べただけよ?」 そんな俺達のやり取りを聞いていた戸塚が笑っている。 「じゃあ、八幡、雪ノ下さん。 また学校でね!今度八幡の家行くからまたその時話そうね!バイバイ!」 そう言って戸塚は去っていった。 戸塚が俺の部屋に・・・!両親がいない時にしてもらわねば。 小町にはどこかに泊まりに行ってもらおう。 そうしよう。 それにしても、雪ノ下と二人の時に知り合いに会うのだけはまだ慣れない。 平塚先生とかに会ったらなにされるか考えたくもないな。 雪ノ下と付き合って以来、学校ですらチクチク嫌味を言われるのにこんなにいちゃいちゃしているところを見られては・・・。 生命の危険を感じる・・・。 早く誰かもらってやれよ・・・。 お願いだから・・・。 80 ID:iDkWC1qb0 雪ノ下の家に到着し、俺達はすぐに調理に取り掛かる。 雪ノ下の手際から判断するに時間はかからない。 俺はサラダを作れば良いだけだが雪ノ下より遅くなるわけにはいかない。 ただし無理に急ぐと雑になり雪ノ下に何を言われるかわからない。 雪ノ下との料理は結構プレッシャーがかかるのだ。 調理していると俺の携帯が鳴る。 着信音からして電話。 誰だよ・・・と思って確認すると相手は由比ヶ浜。 出ようかどうか迷っていると雪ノ下が口を開いた。 「出ないの?」 「いや、由比ヶ浜からなんだが・・・」 「無視して良いわよ。 いや、無視しなさい。 」 雪ノ下さん容赦ねえっす・・・。 即決すぎるでしょ・・・。 「お、おう・・・」 雪ノ下の言う通り無視することにした。 しばらくすると電話は鳴り止んだ。 しかし・・・数秒後にまた鳴り出した。 相手は由比ヶ浜。 「私が出るわ。 」 そう言って雪ノ下は俺から携帯を取り電話に出た。 15 ID:iDkWC1qb0 「あ、ヒッキー!?すぐ出てよー!」 「八幡に何の用かしら由比ヶ浜さん。 今私の家で一緒に夕食を作っているの。 邪魔しないでもらえるかしら。 」 なぜ優しい口調なのに恐怖を感じるのだろうか。 「あ、ゆきのーん?今料理してるんだー。 ヒッキーに代わって!」 「今八幡は忙しいの。 用があるなら私が聞くわ。 」 「じゃあまた後で電話するねー!ばいばーい!」 「ちょ、ちょっと由比ヶ浜さん?」 電話は切れたようだ。 「八幡・・・携帯の電源を切りなさい。 」 「え?ああ・・・じゃあ切っといてくれ。 」 「え、ええ・・・」 面倒だから雪ノ下に電源を切ってくれと頼むと何やら首をかしげながら携帯をじっと見ている。 ガラケーの雪ノ下さんは電源の切り方わからないんだな・・・。 おもしろいから放っておこう。 俺はサラダの用意を進める・・・。 雪ノ下はまだわかっていない。 機械音痴な雪ノ下さんも結構かわいいじゃないですか。 ますます放置したくなる。 そう思って雪ノ下を見ながらニヤニヤしていると雪ノ下にバレた。 「み、見ているなら助けてよ・・・意地悪ね・・・。 」 少し涙目になっている。 ああ、もうちょっと見ていたい。 「ん、何の話だ?」 「も、もう・・・わかっているくせに・・・。 」 「へいへい。 」 そう言って俺は雪ノ下から携帯をとり、雪ノ下から方法がわからないよう、電源を切った。 71 ID:iDkWC1qb0 夕食後は特に何かをするわけでもない。 まあ、風呂には入らないといけないが。 そういえば部室で雪ノ下はあんなことやこんなことをするって言っていた。 いったい何を考えているんだろうか・・・。 ただの煽りだと良いんだけどな。 「八幡、お風呂の準備ができたわ。 入りましょう。 」 「入りましょうってお前・・・なにそれ、一緒に入るの?」 「だ、ダメかしら・・・?」 雪ノ下が急にモジモジしはじめた。 「や、その・・・。 恥ずかしくないのかお前・・・。 」 「そ、それは恥ずかしいに決まっているじゃない・・・。 でも・・・。 」 「ん、でも?」 「い、いずれは通らなければいけない道なら・・・いっそのこと・・・きょ、今日、通っても良いかと・・・。 」 雪ノ下の言いたいことはわかる。 もし俺達がこの先も恋人同士なら・・・当然いつかはお互いの裸を見ることになる。 その道を今通るだけのことだ。 何も先延ばしにする必要もないだろう。 「わ、わかった。 入る・・・」 「本当に・・・?」 「ああ。 断る理由も特に思いつかない。 」 「じゃ、じゃあ入りましょう!さ、さぁ!」 モジモジしていた雪ノ下はどこへ行ったのか、急に明るくなったような雪ノ下が俺の手を取り脱衣所に連れて行った。 97 ID:IiG83RT80 脱衣所に入ったとこであることに気がつく。 「てか、二人して身一つでここまで来たけどどうすんの?あがったら全裸で過ごすの?」 「じゃ、じゃあ私が着替えを取ってくるから・・・先に入っていて。 」 「おう、そうさせてもらうわ。 」 雪ノ下が脱衣所から出て行った後、俺は服を脱ぎ、浴室に入った。 俺は湯船に浸かりながら天井を見上げる。 「はぁ・・・。 どうしてこうなった・・・。 」 別に雪ノ下のことが嫌いというわけじゃない。 むしろ好きだと言っていい。 でも何かが間違っている気がする。 「あの・・・入るわよ?」 そんなことを考えていたら雪ノ下が入ってきた。 裸とか何とか言ってた割にしっかりバスタオルを体に巻いている。 「タオル付きか・・・。 」 つい口から出てしまった。 「わ、私だっていきなり裸を見せるのは恥ずかしいのよ・・・。 それに・・・ん・・・ないし」 それにの後がよく聞き取れなかった。 「それに・・・?なんだって?」 「な、なんでもないわ。 」 そう言って雪ノ下は一度シャワーで体を濡らした。 「・・・・・・・・・・。 」 雪ノ下の方を一切見ることができない。 何でだろう。 興味はあるのに。 「は、入るわよ。 」 雪ノ下が浴槽に入ってきた。 それも対面する形で。 98 ID:IiG83RT80 「・・・・・。 」 照れもあり、気まずくなり無言。 雪ノ下も何も言わないあたり同じなのだろう。 ていうか雪ノ下はタオルで隠してるけど俺何も持ってないんだよ。 本当に身一つなんだよ。 つまり全裸。 何も隠せてないの。 そしてさっきから雪ノ下が顔を赤らめながらちょいちょい下の方見てるんだけど・・・。 もしかして見えてるのか!?八幡ジュニアが見えているのか!? これは抗議するべきだ。 俺だけが見られるのは間違っている・・・! 「おい、雪ノ下。 」 「な、なにかしら」 急に雪ノ下が目線を外して壁の方を見始めた。 「俺だけが裸を見られるのは不公平だ。 お前もタオル取れ。 」 「えっ、えええ!?」 「いや、お前が裸どうこう言ったんだろ。 だからお前もタオル取れ。 」 「う・・・うう・・・」 なんでこいつちょっと涙目になってるんだよ。 言いだしっぺはお前だろ。 「わ、わかったわ。 」 そう言って雪ノ下は立ち上がった。 ま、まさか立った状態で脱ぐのか!? 思わず俺は生唾を飲んだ。 すると雪ノ下は俺に背を向けて座った。 「へっ?」 すると雪ノ下はタオルを取ってその身体をあらわにした。 ただ、俺に背を向けて座っているおかげで背中くらいしかまともに確認できない。 「ほ、ほら・・・脱いだわよ・・・。 」 「素直じゃねーなー・・・。 」 俺は思わずため息をついた。 45 ID:IiG83RT80 それにしてもこの状況・・・ 理性が保てない! 湯船に浸かっているせいで体も熱くなってきたしこれはまずい。 とりあえず、浴槽から出よう。 「お、お、お、俺、ちょ、ちょっとの、のぼせそうだからで、で、出るわ」 そう言って俺は立ち上がった。 なんかすごい噛んでしまった気がする。 「えっ、あ、あの」 雪ノ下が急に振り返った。 この瞬間。 雪ノ下の目の前、ほんの数十cmの距離に 八幡ジュニアがあらわになった。 「あっ」 俺はすぐに手で隠した。 「あ・・・あ・・・あ・・・」 雪ノ下は口をパクパクさせながら固まっている。 さっきチラチラ見てませんでした雪ノ下さん? こうやって見るのはダメなの? 「お、おーい・・・?」 「あ・・・あ・・・あ・・・」 雪ノ下のリアクションは変わらない。 まあ、放っておけば戻るだろう。 とりあえず俺は身体を洗って退出した。 何も・・・何もなかったんだ・・・。 51 ID:IiG83RT80 俺はリビングでぼーっとする。 数分経って風呂から音が聞こえなければ見に行こう。 何かあったら大変だし。 そんなことを考えていたらシャワーの音が聞こえてきたので心配はやめて携帯の電源をつけた。 すると・・・ 「なんだこのメールの件数・・・。 」 携帯に表示される新着メール23件。 メールを開くと全てメルマガ2件、由比ヶ浜21件だった。 メール内容はほとんど一緒。 なにしてるの?電源つけてよ!メール見たら連絡して! 簡単にいうとこんな感じ。 俺はもう一度携帯の電源を切った。 そんなこんなしていたら雪ノ下がリビングにやってきた。 「は、八幡・・・」 「おう、あがったか。 」 「その・・・さっきはごめんなさい。 あまりに突然だったものだから・・・。 」 そりゃあ目の前でいきなり見せられたらなあ。 まともに見たことないやつなら誰だって・・・。 「い、いや。 俺も悪い・・・。 」 「いえ、お風呂のことを言い出したのは私だから・・・。 それに・・・。 」 「それに?」 「八幡は私の旦那様だからこんなことで動揺してはいけないのよ・・・。 」 雪ノ下が気に病むのもわかる。 いきなりだったとはいえ自分で裸どうこう言い出したのが一緒に風呂に入ったきっかけだし・・・。 「あー、まあ、気にすんな。 この話はこれで終わりな。 」 もう強引に話を終わらせよう。 「は、八幡がそう言うなら・・・。 」 それじゃあ私の気が済まないとか言われなくて良かった。 「この後、どうする?何かするか?」 まだ寝る時間にはかなり早い。 という訳で時間を潰さなければいけない。 俺としてはテレビ見て本読んでぐーたらでも良いんだけどな。 「そうね・・・。 」 ピンポーン 「おい、誰か来たぞ。 」 「私見てくるわ。 インターホン直接だからマンション内の人かもしれないし・・・。 」 「おう、いってら。 」 そして雪ノ下は玄関の方に向かっていった。 俺はTVのチャンネルを変えて良さそうな番組を探す。 そんなことしていると玄関から話し声が聞こえてきた。 割と声は大きい。 夜だぞ・・・。 あんまり大きな声・・・と思ったらそれはどこか聞き覚えのある声だった。 誰の声だ?と思い出していたら声の主が部屋にやってきた。 「あ、ヒッキー!メールの返事してよ!」 俺はいったい何がなんだかわからなかった。 なんでここに由比ヶ浜がいるんだよ・・・。 02 ID:vITYfTBZ0 「え、なに?なんでお前ここにいるの?オートロックは?」 「ゆきのんから番号教えてもらってたし。 」 「八幡と付き合う前にあまりにしつこく聞いてくるから教えたのよ・・・。 」 雪ノ下は頭を抱えている。 「で、なにしにきたの。 」 「え、ゆきのんの家にお泊りに。 」 ニコニコしながら由比ヶ浜は言う。 「玄関で頑張って止めようとしたのだけれどダメだったわ・・・。 」 雪ノ下はやっぱり頭を抱えている。 何ならさっきより抱えているようにも見える。 「ちょっと、どうすんだよ由比ヶ浜」 俺はヒソヒソ声で雪ノ下に話しかける。 「頑張って家に帰して頂戴・・・。 」 「俺がやるのかよ。 」 「ダメそうだったら目で合図して。 私も加わるから。 」 「わかったよ。 」 雪ノ下から頼まれた以上、やるしかない。 何とかして由比ヶ浜を家に帰すんだ・・・。 「よし、由比ヶ浜。 」 「ん、なになに?」 「帰れ。 」 「やだ。 」 自然な流れで帰れと言ってみたが由比ヶ浜は流されて「うん」と言わなかった。 どうやったらこいつを家に帰せるのだろう。 「由比ヶ浜」 「ん?」 「帰れ。 」 「だから帰らないって!」 「よし、じゃあ俺が帰る。 」 俺が帰るフリをしたら由比ヶ浜も帰るかもしれない。 そう期待を込めて言ってみた。 「え、ヒッキー帰るの?じゃあね。 」 俺の期待は裏切られた。 「いや、やっぱり帰らん。 」 慌てて提案する。 「由比ヶ浜、お前どうやったら帰ってくれるんだ。 」 「えー、私そんなに邪魔?」 「まあ、これからあるからな。 色々・・・。 」 そう、これからあるのだよ。 色々と・・・。 あんなことやこんなことが。 「色々ってなに?」 「色々は色々だ。 で、お前どうやったら帰るの?」 「んー、そうだな・・・。 じゃあ・・・キスして!」 「・・・は?」 「だから、ヒッキーが私にキスしてくれたら帰ってあげる!」 一応雪ノ下を見るとそんなことしたらどうなるかわかってるよな?みたいな眼光で俺のことを見ている。 どうすりゃ良いんだよ・・・。 「いや、それは無理だ。 」 「えー、じゃあ帰れないなー。 」 「他には何かないのか・・・。 」 「えー、じゃあゆきのんと別れて私と付き合うとか?」 「なんでハードル上がってんだよ・・・。 34 ID:vITYfTBZ0 「えー?ダメ?」 「ダメに決まってるだろ!バカかお前は!」 「由比ヶ浜さん、八幡は私の旦那だから。 」 雪ノ下が俺を抱きかかえ割って入ってきた。 「うー・・・ヒッキーは私のー!」 由比ヶ浜は唸った後雪ノ下がいる方とは反対の俺の腕を掴み引っ張ってきた。 「ちょ、引っ張んな!」 「いいえ、八幡は私のよ。 」 雪ノ下も負けじと俺の腕を引っ張る。 「や、やめろお前ら!」 俺は両方向から腕を引っ張られる。 ああ、もうなんでこんなに修羅場なんだよ!俺は痛みと戦いながら心の中で嘆いた。 「ゆきのん離してよ!」 「離すのは由比ヶ浜さんよ・・・!」 お互いに力を強めていく。 もう綱引きの綱状態である。 「も、もう・・・や、やめ・・・」 そろそろ限界かもしれない。 そんな時だった。 「えっ!?」」 「うわっ!?」 二人共滑ったのか俺から手が離れ尻餅をついた。 俺はバランスを崩し後ろに倒れそうになる。 後ろには・・・テーブル。 「うわああああああああああああああ」 俺が叫んだ瞬間。 部屋には鈍い音が響く。 後頭部には強い痛み。 そして薄れいく意識。 「・・・・・・・・・・。 」 「八幡!八幡!しっかりして!」 「ひ、ヒッキー・・・?ヒッキー!!!!」 「頭を打っているから動かしてはダメよ由比ヶ浜さん!」 「ヒッキー!ヒッキー」 遠くの方で二人の声が聞こえる。 ああ、もう嫌だ。 どうしてこうなったんだろう。 こんな修羅場に巻き込まれるだなんて・・・。 誰か助けてくれ。 「俺の彼女とクラスメイトが修羅場すぎる・・・。 38 ID:vITYfTBZ0 完結です。 自己評価では微妙な出来になってしまった。 次回の川崎編はもう少しいい出来になるように頑張ります。 76 ID:L1PDxPDc0 川崎編うp開始しました。

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『俺ガイル』一色いろはがヒロインのおすすめSS・二次小説作品まとめ【随時更新】

俺ガイル ss 心の声

「好きな人の心の声が聞こえることがあるんだって」 雑誌を読んでいた結衣先輩が突然言い出した。 私は携帯から顔を上げて続きを促す 「なんか雑誌に書いてあったんだけどね、本当に好きな相手の心の声が聞こえるようになることがあるんだって!」 そう興奮したように話す結衣先輩はとても可愛い。 まるで小学生のようだ 褒め言葉 それを諭すように雪ノ下先輩が 「そうね、確かにツーカーの仲とも言うし長年連れ添った好き同士なら相手が喋らなくても伝わる事はあるかもしれないわね。 」 「ゆきのん違うんだよ!ほんとに相手の声が聞こえてくるんだって!」 「由比ヶ浜さん、そんなことはあり得ないわ。 そんなことがあり得たらこの世に不幸なカップルなんて居ないわ。 」 うーん確かに…と悩む結衣先輩をよそに先輩の方から声が聞こえる 「そりゃそうだ。 心の声なんてものが聞こえたら俺だって黒歴史作ってないし平塚先生だってゲフンゲフン」 「それもそうですよね〜平塚先生だって結婚出来てますよね」 と、私が半笑いで言うと先輩は驚いた顔をしてこちらを見ていた。 「どうしry」 そう言いかけた時扉がすごい勢いで開いた。 「いっっしきーーー!!今の話聞こえていたぞ?生徒会をサボって奉仕部で油売ってるとはいい度胸だな? さっきの詳しい話しと共に説教だ!!!」 そう平塚先生に言われ連行されてしまった。 先輩なんで驚いてたんだろ… [newpage] 平塚先生のお説教と言う名の合コンの愚痴を聞いていたらこんな時間になってしまった。 帰路につこうかと下駄箱を出たとこで先輩を見つけた。 「せーんぱーいっ」 「ん?一色か…先輩なんていっぱいいるからなここは振り向かないことこそ正解だ…!」 「って全部声に出てますからね!?」 「はっ!?」 そう言いながら振り向く先輩は本気で驚いていた 「いやいやいや俺今絶対口にだしてないよね!?なんなのこいつエスパーなの?」 「いや、また声に出てますしエスパーじゃないですよ?」 「あれ?まじ?ついに俺頭まで腐っちゃったの?え?うそ?」 「まぁまぁ細かいことは気にせず一緒に帰りましょー!」 挙動不審になる先輩の袖を掴みながら引っ張る。 今の私にできる精一杯だ。 なんだか耳まで熱い 「あざとい、のに耳まで真っ赤にして可愛い。 なんだこいつ可愛いな」 〜〜っ…!? 」 「はっ!??俺一言も発してないぞ?」 んんん?これは流石におかしいぞ? これじゃあまるで… いやいやいや!本当だったら私の本当に好きな人は… 部室で由比ヶ浜が話してたな…心の声が聞こえるようになるどうこう ぬぁっ!やっぱりそうだ… 先輩の心の声が聞こえるようになってる! 「おい、急に黙りこくって大丈夫か?」 こいつ1人で抱え込んで取り繕おうとするからな… 「だ、大丈夫です!」 うー先輩ほんとに心配してくれてる。 顔が熱い… 「顔まで赤くなってきたぞ?熱でもあるんじゃないか?」 心配だな うーんこれはちゃんす! 「大丈夫だと思うんですけど一応家まで送ってもらえますか?」 そう言いながら上目遣いでお願いする。 「あーまぁ途中でぶっ倒れられても迷惑だしな、送ってく」 まぁ最初からそのつもりだが うわぁ先輩ほんとにあざといっ! 私以上だよ… いろはすほんとに風邪じゃないだろうな… こいつがいないとなんだかんだ寂しいからな あ、これやばい 「せ、先輩!やっぱりここまでで大丈夫です!ではお先ですっ!!」 そう言って駆け出すわたし。 「あっおい!」 そう、これは戦略的撤退だ。 作戦を立て直すのだ。 だからこれは恥ずかしくて嬉しくて逃げたとかではない。

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俺ガイル×ニセコイ

俺ガイル ss 心の声

休日が終わり、学校が始まる。 時間は昼休み。 俺は今、屋上にいた。 理由は桐崎と一条だ。 朝、教室に入るとやたら騒がしかった。 なんでも、この前の休日、桐崎と一条が出掛けてる所を目撃した奴が居たようだ。 なんで休みに一緒にいただけでデートしてた事になっちゃうんだよ、とも思ったが2人が演劇を始め、さらに周りがそれを信じてしまった。 あの2人を見て、疑わしいと思わないのだろうか? リア充の思考回路をアホらしく思いながらも、俺が宮本と一緒に居る所を目撃されなくて良かったと一安心。 そんな話が出てきたらお互いに迷惑だしな。 そんなこんなで、昼休みになった今もあの2人の事でクラスで騒いでいる。 そういえば、何度か小野寺に話しかけられた。 なぜか少し興奮気味だったが、対照的に俺は冷めていた。 流すような対応をしていたら、宮本に睨まれた。 訳が分からん。 朝から続くアホらしい空気が気味悪く、気分が悪くなるものを見せられたので、気分転換をしに屋上に来ていた。 今日は天気も良く風も心地良い。 横になりながら目を閉じる。 昼休みが終わるまで、少しだけ… ------------------------------------------------------ やっちまった… 目が覚めるとそこには、綺麗な夕日が写ってましたとさ。 また、日原先生に面倒事を頼まれなきゃいいが… 取りあえず荷物を取りに。 教室に足を運ぶ。 教室内にはまだ誰かが居るようで、話し声が聞こえる。 まぁ、誰がどんな話してようが俺には関係ないけど。 教室内に入ると中に居たのは、小野寺と宮本だった。 「比企谷君…!」 小野寺が呟くのと同時に宮本が 「じゃーーーね小咲。 私急用があるからすぐ帰らなきゃ バイビーーーー」 と言い残し、物凄い勢いで出て行った。 あんなに急ぐなんて、随分大事な用なんだろう。 かと思ったら、一度戻ってきて怖い顔でこちらを見たと思ったらまた出て行った。 大分忙しい奴だな。 「そ、そうだ!比企谷君、午後はどこ行ってたの? 朝から調子が悪そうだったから、先生には保健室じゃないかなって伝えといたよ」 急に宮本が退場した為か、ややテンパった様子で話す小野寺。 そんな小野寺を見て、俺は思わず微笑んでしまった。 「小野寺は、優しいよな」 「え!?そ、そんなことないよ!」 夕日の所為か、顔を赤くして否定する。 なぜ否定されたのか全然分からんが、それでも小野寺は優しいと思う。 だから、きちんと言っておくべきだった。 「あのさ、別に俺の事なら気にする必要ないぞ。 小野寺の妹、助けたのは偶然だし、それにあの事故がなくても俺、多分ボッチだったし。 小野寺が気に病む必要全くなし」 「ひ、比企谷君、知ってたの?」 目を見開き、驚きに満ちた顔で俺を見つめる。 「いや、知らなかったけど、この前クロードさんに会ってな。 そん時に初めて知った」 「そっか…」 そう呟き顔を伏せる小野寺。 「悪いな、逆に変な気遣わせたみたいで。 まぁ、でもこれからはもう気にしなくていい。 俺がボッチなのもそもそも俺自身が理由だし事故は関係ない。 負い目を感じる必要も同情する必要もない。 ………気にして優しくしてんなら、そんなのはやめろ」 ほんの僅か、自分の語気が荒くなったのを自覚した。 ああ、いかんな。 何をカリカリしてるんだ俺は。 こんなのなんでもないことなのに。 俺は苛立ちを誤魔化すようにがりがり頭を掻いてしまう。 さっきから流れているこの沈黙が気まずい。 初めて沈黙を苦手に思った。 「まぁ、その、なんだ…」 とりあえず口は開きはするものの、言うべき言葉が見つからず、具体的な事が出てこない。 お互い言葉に詰まると、小野寺が顔を伏せたまま話す。 「あ、あのね。 別にそういうつもりじゃ…ホントに…そういうんじゃなくて…」 俯いているせいで表情は見えない。 ただか細い声がちょっと震えている。 「そういうのじゃ、ないよ………そういうのじゃ、ないのに……」 小さな声で小野寺は言う。 どこまでも優しい小野寺小咲は、多分最後まで優しい。 真実が残酷だというなら、きっと嘘は優しいのだろう。 だから、優しさは嘘だ。 「あー、まぁなn『ガッシャァァァン!!! 」 「!」 声をかけようと思ったら、突如ガラスが割れ、お互い顔を見合わせる。 が、すぐに小野寺は顔を伏せてしまう。 外で割ってしまったであろう人物達の声が聞こえるが、何を話しているかは耳に入ってこない。 「…先生呼んでくる。 ガラスは危ないから触んない方が良い。 ……じゃ」 そう言って教室から出て行く。 返事はなかった。 --------------------------------------------- 誰もいない廊下を、1人歩く。 それぞれ部活に励んだり、友達などと遊びに行ってるのだろう。 けれど、俺には関係ない。 俺、騒がしいの嫌いだしな。 あと、優しい女の子も、嫌いだ。 ほんの一言交わせば気になるし、メールが行き交えば心がざわつく。 電話なんてかかってきた日には着信履歴を見てつい頬が緩む。 だが、知っている。 それが優しさだという事を。 俺に優しい人間はほかの人間にも優しくて、そのことをつい忘れてしまいそうになる。 別に鈍感なわけじゃない。 むしろ敏感だ。 それどころか過敏ですらある。 そのせいでアレルギー反応を起こしてしまう。 既にそのパターンは一度味わっている。 訓練されたボッチは2度も同じ手に引っかかったりしない。 じゃんけんで負けた罰ゲームの告白も、女子が代筆した男子からの偽のラブレターも俺には通じない。 百戦錬磨の強者なのだ。 負ける事に関しては俺が最強。 いつだって期待して、いつも勘違いして、いつからか希望を持つのはやめた。 だから、いつまでも、優しい女の子は嫌いだ。

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